「えれきパンダ」の製作
それほどCWをやらない割にエレキーを作るのが好きです.最近は無線機の機能として搭載されているので作る人が減った周辺機器の一つと言えましょう.
それでもエレキーの頒布を行っている方が幾人かいらっしゃって大変お世話になっております.
昔のCMOSやTTLを並べて作られていたときもそうですが,今やほとんどがワンチップマイコンでのエレキーになっているなかでも,設計する人によって着目点や優先順位が異なるのでしょう,出来上がったモノに微妙な差異があって,打ちあじが違うのが面白いところです.
そしてメモリー.自作界隈でもワンチップマイコンならではのメモリーキーヤーが当たり前になりました.多くが4チャネルぐらいのメモリを持っていたりします.
あるとき,
- キーヤーのメモリがもうちょっと欲しい,増やしたい
- 手打ち動作は他者設計のキーヤーでなく自分でチューニングしたエレキーの打ちあじが欲しい
- ときどきバグキーのように長点を長めに出したいときがある
といった自分の内なる要望に気が付きました(3番めは 止めとけ って感じですけど).
その解法として思い至ったのが,
気に入ったメモリキーヤーやエレキーや縦振れ電鍵を全部パラって繋げればいいんじゃね?
でした.
さっそく作ってみました.
回路図はこれです.
複数(この場合は4個)のエレキーの出力をワイヤードORしつつフォトMOSリレーを駆動しているだけです.
パドルを複数使えるようにするのではなく,最終的に make~break となるON-OFF信号でパラっています.排他処理はありません.複数を同時に打つと信号はORされるので,大抵の場合はわけの分からない長めの打鍵が出力されるでしょう.
エレキーのキーイング方式や,GNDの取り方によって使えないものもあると思いますので,回路図を見てご自身で判断されてください.
チャネル数を絞って小さく作ることも出来ます.冒頭の写真はFRISKケースに入れたものです.
4チャネルにしてもこのサイズ.コネクタサイズが支配的ですね.
gyazo.com
箱入れするとこんな感じ
gyazo.com
機器の名前をどうするか悩んだのですが,twitterでご意見をいただいて「えれきパンダ」と名付けました.